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NSW、無線アドホックネットワークでパケットロス率0%を実現する技術


 日本システムウエア(NSW)は19日、無線アドホックネットワーク上で送受信時のパケットロス率0%を実現する技術を開発した。同社では、製品化を目指して実証実験を重ねているという。

 発表によれば、NSWは無線アドホックネットワーク用にデータリンク層で用いる独自プロトコルを開発。このプロトコルを利用することで、任意の2端末間で複数の双方向通信を同時に行なえるようになり、複数の端末間で双方向通信した場合でも、通信ルートが確立していればパケットをロスすることなく通信できるようになった。

 具体的には、通信を行なう端末間で通信状況を相互に監視。通信状況が悪化すれば、アドホックネットワークを形成するほかの効率的なルートを探し出して、通信ルートを変更する。また、送受信するデータがネットワーク上の特定の端末に集中しても効率よく通信ルートを選択するため、理論的には通信速度を落とすことなく安定した通信が可能だ。

 NSWによれば、同社が開発した技術は専用のドライバを導入すれば、既存のアプリケーションや無線LANカードなどのハードウェアはそのままで利用できる。NSWでは「イベントや災害時など固定的な通信設備が整っていない状況でも、無線LAN端末で簡単にアドホックネットワークが構築できる」とし、幅広い利用を見込んでいる。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.nsw.co.jp/topics/tpcs_adhok20050119.html


( 鷹木 創 )
2005/01/19 19:12

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