デンマークのSecuniaは現地時間の20日、Javaプラグインである「Sun Java JRE」と「Sun Java SDK」のバージョン1.4.xと1.3.xに、2つの脆弱性があることを公開した。危険度は5段階中2番目に高い“Highly critical”。
脆弱性のうち1つは、悪意あるWebサイトにあるJavaアプレットによって、ローカルのファイルが改ざんされ、アプリケーションが実行されてしまう場合があるというもの。これはJavaのコードを判断するJavaScriptの処理におけるJavaプラグインのエラーが原因だ。Secuniaによれば、Internet Explorerを使用した環境において、Windows版のSDK/JRE 1.4.2、1.4.1_6以前、1.4.0、1.3.1_12以前のバージョンでこの脆弱性を確認したという。
もう1つの脆弱性は、同一のWebページ上にあるJavaアプレットが相互に干渉することでエラーが発生することが原因で、例えばファイルをロードしてしまったり、Webページ上のほかのアプレットを起動してしまう場合がある。こちらの脆弱性はWindows版、Solaris版、Linux版のSDK/JRE 1.4.2_5以前、1.4.1、1.4.0、1.3.1_12以前で確認されている。
これらの脆弱性を悪用すると、攻撃者によってセキュリティ機能が回避され、システムに不正アクセスされてしまう可能性がある。Secuniaによれば、「JRE」「SDK」ともバージョン5.0ではこの脆弱性の影響を受けないという。
関連情報
■URL
Secuniaのアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/13918/
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・ SunのJavaプラグインに不正アクセスされうる深刻な脆弱性(2004/11/24)
( 鷹木 創 )
2005/01/21 18:33
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