デンマークのSecuniaは25日、Windows用のビデオプレーヤーソフト「DivX Player」において、スキンファイルを悪用した“ディレクトリトラバーサル攻撃”を受ける脆弱性があると報告した。危険度は、5段階中3番目にあたる“Moderately critical”と評価されている。
この脆弱性は、“.dps”形式で圧縮されたスキンファイルを解凍する際の検証エラーが原因で発生する。その結果、悪意あるスキンファイルを開かせることで、ディレクトリトラバーサル攻撃によってユーザーのPC内に任意のファイルを書き込んだり上書きできるとしている。
具体的には、DivX Playerがスキンの読み込み時、圧縮ファイルと同じ名前のフォルダを作成してファイルを展開する仕組みを悪用する。発見者のLuigi Auriemma氏によると、圧縮ファイル中に含まれるファイルの名前を細工するだけで容易に脆弱性を悪用できるという。脆弱性を再現するサンプルスキンファイルも公開されている。
Secuniaでは、この脆弱性をDivX Player 2.6で確認したが、それ以前のバージョンでも影響を受ける可能性があるとしている。修正プログラムは未提供で、信頼できないスキンファイルを開かないことを対策として示している。
関連情報
■URL
Secuniaのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/13969/
関連記事:Windows版Apacheなどにセキュリティーホール
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0812/apa.htm
( 永沢 茂 )
2005/01/25 20:01
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