マイクロソフトは、ルーマニアのセキュリティベンダーであるGeCAD NETが指摘した「MS05-001」に対する“不完全疑惑”を否定した。ただし、GeCAD NETの指摘自体は「現在調査・対応を行なっている」という。
「MS05-001」は、マイクロソフトが1月12日に発表した深刻度“緊急”のセキュリティ修正プログラムで、HTMLヘルプのActiveXコントロールにおけるクロスドメインの脆弱性を修正するというもの。GeCAD NETでは「MS05-001を適用しても、HHCTRL(HTMLヘルプのActiveXコントロール)につながる脆弱性が少なくとも1つは残る」と指摘していた。なお、GeCAD NETの指摘によると、残った脆弱性はWindows 2000 SP4とWindows XP SP1のシステムで確認したという。
編集部の取材に対してマイクロソフトでは、「GeCAD NETの指摘については、現在調査・対応を行なっているが、MS05-001の脆弱性とは別の脆弱性だと考えている」とコメント。MS05-001に関する技術情報がリリース後の1月14日に更新されていることについては、「更新は修正プログラム適用の確認方法と、Windows 98に関するFAQの追記。修正プログラムの再リリースは行なっていない」と回答した。
関連情報
■URL
GeCAD NETのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://www.gecadnet.ro/windows/?AID=1381
MS05-001の技術情報
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;890175
■関連記事
・ Windowsのヘルプシステムに最大深刻度“緊急”の脆弱性「MS05-001」(2005/01/12)
( 鷹木 創 )
2005/01/25 22:05
- ページの先頭へ-
|