標準化団体のW3CとIETFは26日、URI(URL)の国際化方法を定めたRFC 3986とRFC 3987を公表した。すでにドメイン名の国際化方式についてはRFCとして標準化されているが、さらにディレクトリ名やファイル名などの部分についても国際化の方式を定めた。これにより「http://日本語ドメイン名.jp/新着情報/」といったURLの利用が可能となる。
RFC 3986は、URIの仕様を定めたインターネット標準(STD 66)として、従来のRFC 2732を置き換えるもの。RFC 3986では、URIに含まれるホスト名や国際化ドメイン名への対応や、“#”に続けて指定するフラグメント識別子付きの絶対URIに関する規定などが盛り込まれている。
RFC 3987は、アドレスの国際化に対応する「IRI」(Internationalized Resource Identifires)を定めたインターネット標準化提案。IRIは、アドレスに利用できる文字列をUS-ASCIIの一部からUnicode/ISO 10646に拡大することで、従来のURIを拡張する。RFC 3987では、既存のシステム向けにIRIをURIに変換する方法や、表記方向が混在するIRIの取扱いなどが盛り込まれている。
また、今回のRFCの発行を受けて日本レジストリサービス(JPRS)では、マイクロソフトがこれまでInternet Explorerの国際化ドメイン名対応の必須条件としていた国際化URIが標準化されたことで、国際化ドメイン名の利用に向けて大きな障害がクリアされたとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(W3C)
http://www.w3.org/2004/11/uri-iri-pressrelease
ニュースリリース(JPRS)
http://xn--wgv71a119e.jp/access/iri_rfc.html
( 三柳英樹 )
2005/01/27 20:15
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