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MySQLの安易なパスワードを狙って感染を広げるウイルス「Spybot.IVQ」


 米Symantecは26日、データベース「MySQL」の安易なパスワードを狙って感染を広げるウイルス「W32.Spybot.IVQ」(Spybot.IVQ)を警告した。対象となるのはWindows版のMySQLで、Symantecでは危険度を“2”、感染力を“中”としている。

 Spybot.IVQは、「12345678」といった安易なパスワードが設定されているMySQLに対して、辞書的攻撃を仕掛けることで管理者権限を乗っ取り、感染を広げようとするウイルス。ウイルス自体はWindows用のプログラムのため、MySQLをインストールしているWindowsが感染対象となる。

 Spybot.IVQが実行されると、特定のIRCサーバーに接続し、外部からのファイルのダウンロードや実行、他サイトへのDoS攻撃、キーロガー、プロキシサーバーなどの動作を、IRCからの指令を受けて実行する。また、ネットワーク上からアクセスできる他のMySQLサーバーを探して感染を広げようとするほか、LAN内の共有フォルダを通じても感染を試みる。

 MySQLの開発元であるスウェーデンのMySQL ABでも、このウイルスに対して警告を呼びかけるアナウンスを行なっており、ユーザーに対しては安易なパスワードを設定しないことと、外部からMySQLにアクセスできないようにファイアウォールの設定を行なうよう呼びかけている。


関連情報

URL
  ウイルス情報(Spybot.IVQ、英文)
  http://securityresponse.symantec.com/avcenter/venc/data/w32.spybot.ivq.html
  Security Alert(MySQL AB、英文)
  http://dev.mysql.com/tech-resources/articles/security_alert.html


( 三柳英樹 )
2005/01/28 14:45

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