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総務省、コンテンツ市場規模調査を公表~2002年の市場規模は10兆8,000億円


 総務省は28日、様々なメディアで流通するコンテンツ(メディア・ソフト)の制作・流通の実態に関する調査結果を公表した。2002年のコンテンツ市場規模は約10兆8,000億円で、2000年から約1,000億円の縮小となっている。

 調査では、コンテンツを映像系(テレビ、ゲームなど)、音声系(CD、ラジオなど)、テキスト系(新聞、雑誌など)に分類。さらに各分類について、コンテンツの作成時に想定したメディアでの利用を「1次利用」、テレビ番組のDVD化など別メディアでの利用を「2次利用」として、集計・分析を行なっている。

 コンテンツ市場全体では、2002年の市場規模は10兆8,167億円で、内訳は映像系が4兆7,976億円(44.4%)、音声系が9.456億円(8.7%)、テキスト系が5兆735億円(46.9%)。2000年との比較では映像系が約2,000億円増加し、音声系が約1,000億円の減少、テキスト系が約2,000億円の減少となっている。

 1次利用と2次利用の分類では、1次利用が8兆8,892億円(82.2%)、2次利用が1兆9,275億円(17.9%)となり、1次利用が約5,000億円減少する一方で、2次利用は約3,000億円増加している。

 映像系コンテンツの内訳は、映画が8,084億円、ビデオソフトが2,841億円、地上テレビ番組が2兆7,230億円、衛星テレビ番組が5,050億円、ゲームが4,710億円など。2000年との比較では、映画、ビデオソフト、衛星テレビ番組が増加しており、地上テレビ番組、ゲームが減少している。

 音声系コンテンツの内訳は、音楽ソフトが6,769億円、ラジオ番組が2,688億円などで、いずれも2000年と比較して減少。テキスト系ソフトの内訳は、新聞記事が2兆1,116億円、コミックが6,070億円、雑誌が1兆3,646億円、書籍が7,645億円などで、雑誌を除いていずれも2000年から減少している。

 また、コンテンツ市場全体のうち、CDやDVD、デジタル衛星放送番組などデジタル系ソフトの割合は全体の17.6%(約1兆9,000億円)、さらにインターネットや携帯電話などを通じて配信されている通信系ソフトの割合は3.7%(約4,000億円)となっている。音声系コンテンツでは、全体の13.8%が通信系ソフトとなりコンテンツのネットワーク化が進んでいるが、映像系コンテンツでは全体の1.2%、テキスト系コンテンツでは全体の4.2%とネットワーク化の割合は小さくなっている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050128_1.html


( 三柳英樹 )
2005/01/28 20:05

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