英Sophosは、メールで感染を拡大するワーム型ウイルス「W32/Bobax-H」を警告した。
Bobax-Hは、2004年に公表されたWindowsの「LSASSの脆弱性」(MS04-011)を攻撃する。独自のSMTPが搭載されており、感染したPCの中からメールアドレスを収集し、ウイルスメールを送信する。
メール本文はいくつかの候補から選択されることになるが、「サダム・フセインが逃亡を図り、射殺された」「オサマ・ビン・ラディンが捕まった」として、証拠の画像を添付するというテキストが使われる場合もある。なお、添付ファイルをクリックするとウイルスに感染してしまう。詳細は以下の通り。
●本文例:
・Saddam Hussein - Attempted Escape, Shot dead
Attached some pics that i found
・Osama Bin Laden Captured.
Attached some pics that i found
●添付ファイル名:(拡張子はPIF/SCR/EXE/ZIPのうちのいずれか)
・Cool
・pics.1
・funny.1
・bush.1
・joke.1
・secret.2
SophosのGraham Cluleyシニアテクノロジーコンサルタントは、「Bobax-Hは、最新ニュースに遅れまいとインターネットを利用しているユーザーを狙った。なんの考えもなしに頼んでもない添付ファイルを開くのは、ウイルス作成者とスパムギャングの手中にまっすぐ進んでしまうようなものだ」と警告。「MS04-011が公表されてから10カ月が経過するが、この脆弱性を悪用するウイルスはまだ多い。セキュリティ管理者は、Windows PCを脆弱性などの脅威から守ることに加え、セキュリティ修正プログラムが定期的に適用されているかどうかチェックする必要がある」と指摘した。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.sophos.com/virusinfo/articles/bobaxh.html
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( 鷹木 創 )
2005/02/04 22:04
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