米国では1週間に2,290万時間が迷惑メールによって浪費されており、1年間では215億8,000万ドルの生産性を損失している──。メリーランド大学のRobert H. Smithビジネススクールと調査会社のRockbridge Associatesが行なった調査で明らかになった。
調査は2004年11月に18歳以上を対象に電話で実施されたもの。その結果、インターネットユーザー418人のうち、迷惑メールを日常的に受け取っていると回答した人は78%に達し(正確な数は不明とした人8%を含む)、40通以上とした人も11%あった。迷惑メールを削除するために割く時間は1日平均で2.8分だった。
この結果から、米国の成人インターネットユーザーを1億6,940万人とすると、迷惑メールの削除に費やす時間は1週間で2,290万時間、1年間では10億1,900万時間に達することになるという。さらに米国の平均賃金で換算すると、生産性の損失は1年間で215億8,000万ドルに達するとしている。
なお、迷惑メールを1日1通以上受け取っていたと回答した295人のうち、実際に開封して内容を見た人が14%、過去12カ月以内に迷惑メールで宣伝された製品やサービスを購入したことがある人が4%あった。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.rhsmith.umd.edu/ntrs/index.html
( 永沢 茂 )
2005/02/07 19:00
- ページの先頭へ-
|