電通は17日、国内の総広告費と媒体別・業種別広告費を推定した「2004年(平成16年)日本の広告費」を発表した。2004年のネット広告市場は、前年比153.3%の1,814億円に達したことがわかった。総広告費は5兆8,571億円で、前年比103.0%。
電通では、ネット広告が成長した理由として、接触時間がテレビ以外のメディアでトップになっていることを受けて、ナショナルクライアントが従来メディアと同様に、インターネットを重要なメディアとして位置付けるようになったと分析。媒体各社でリッチメディアへの対応が進み、ブロードバンド対応の大容量広告スペースが開発・販売されたことも、売上を加速させているとの見解を示した。また、インターネット上で動画広告を流す「ネットCM」や検索結果連動型広告が新たな広告の手法として定着しつつあり、市場の伸びに貢献しているという。
なお、マスコミ4媒体における広告費は、3兆6,760億円で前年比102.6%。媒体別に見てみると、テレビは2兆436億円(前年比104.9%)で2年連続、新聞は1兆559億円(100.6%)で4年ぶりに増加したほか、雑誌は3,970億円(98.4%)、ラジオは1,795億円(99.3%)と減少した。2005年の総広告費の見通しは前年比101.4%。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2005/pdf/2005006-0217.pdf
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( 増田 覚 )
2005/02/17 20:37
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