佐賀県は、「財団法人佐賀県地域産業支援センター」のWebサーバー上にフィッシングサイトが開設されていたことを発表した。現在は、同サーバーをインターネットから切り離し、復旧作業を行なっているという。なお、22日には復旧する見込みだ。
発表によると、地域産業支援センターの経営相談窓口や企業情報データベースなどを提供するWebサーバーにおいて、何者かにより「A Washington Mutual,Inc」を偽装し、個人インターネットバンキング用のIDやパスワードの入力を促すフィッシングサイトが開設されてしまった。同センターでは2月15日午前9時40分にフィッシングサイトへのアクセスを促すスパムメールの報告をサーバーの管理委託業者より受け、フィッシングサイトの存在を確認。9時46分にWebサーバーをネットワークから切り離した。
犯行が発覚した2月15日時点の調査では、このフィッシングサイトが2月1日午前3時22分に構築されていたことが判明。アクセスログを解析した結果、2月13日午前0時15分から15日9時46分までに286件のアクセスがあったことを確認したという。なお、インターネットバンキング利用者の被害状況については不明だ。同センターによると「詳細は不明だが、スパムメールは英語であったため、おそらく海外からのアクセスがメインだったのではないか」としている。
現在同サーバーは復旧作業中で、インターネット経由の経営相談「ワンストップ相談窓口」や、県内企業6,059社の社名、住所、電話番号が閲覧できる「企業情報データベース」の提供は中止している。同センターでは「Webサーバー以外の不正アクセスは確認されず、22日には同サーバーで提供していた各サービスも復旧する見込みだ」という。
関連情報
■URL
報道資料
http://www.pref.saga.lg.jp/at-contents/kenseijoho/koho/kisha/data1702/16-1.html
( 鷹木 創 )
2005/02/21 12:39
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