ヒルトンホテルグループの令嬢であるパリス・ヒルトンの成人向け動画がダウンロードできると騙るウイルスが複数発生していると、英セキュリティベンダーのSophosが警告した。
Sophosによれば、発生したウイルスはメールで感染を拡大する「W32/Sober-K」と「W32/Ahker-C」。いずれもパリス・ヒルトンのコンテンツを伺わせる件名や添付ファイルを含んでいる。具体的には、Sober-Kのウイルスメールでは件名に「Paris Hilton, pure!」や「Paris Hilton SexVideos」と記載。Ahker-Cでは件名に「Paris Hilton...download it!」、添付ファイル名に「ParisXXX.zip」とそれぞれ記載される。
Sober-Kの特徴は、ドイツ語版と英語版ウイルスメールを送信先のアドレスによって使い分けること。一方のAhker-Cは、ウイルス対策ソフトやファイアウォールを無効にし、多数のWebサイトへのアクセスを妨げ、潜在的にハッカーやスパイウェアなどの攻撃を受けやすくしてしまう。
Sophosでは、これらのウイルスを発見した同日にパリス・ヒルトンの携帯電話がハッキングにあい、アドレス帳に保存されていたアンナ・クルニコワら有名人の電話番号が流出してしまったという報告を受けたと発表。また、フィンランドのF-Secureによれば、流出した電話番号のリストには、エミネムやクリスティーナ・アギレラらも含まれており、インターネット上で公開されてしまったという。
なお、Sophosでは「AHKER.C Alert」という件名のウイルスメールを送信する「W32/Derdero-A」も発見したとして、関連するウイルスに対する警戒を呼びかけている。
関連情報
■URL
Sophosのウイルス情報(英文)
http://www.sophos.com/virusinfo/articles/soberk.html
F-Secureのブログ(英文)
http://www.f-secure.com/weblog/archives/archive-022005.html#00000480
( 鷹木 創 )
2005/02/22 15:13
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