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NTT東西の2004年度通信量が算定基準より36.9%減少、接続料は引き上げ


 NTT東日本と西日本は22日、長期増分費用モデルに基づいた2004年度接続料の精算を認可申請するために同年度の通信量を算定した。

 加入者交換機(GC)を経由した通信量は、基準となる2001年度下期から2002年度上期に比べて36.9%減少する見込み。長期増分費用モデルによる接続料規則では、2001年度下期から2002年度上期と比較し、15%以上の変動がある場合に精算を実施することになっている。この結果を受けて両社では、2004年度の接続事業者に対する3分あたりの接続料を認可時の4.37円から0.81円引き上げ、5.18円として認可申請を行なう。

 精算後の負担割合は、NTT東西以外の接続事業者が5.18円であるのに対して、NTT東西は8.85円となる。NTT東日本によると、「接続料はトラフィックの減少に応じて負担する仕組みになっており、減少幅の大きいNTT東西がより多くを負担することになった」という。なお、接続料の負担総額は、東日本エリアでNTT東が930億円、接続事業者が300億円。西日本エリアではNTT西が890億円、接続事業者が270億円。

 両社ではこのほか、2005年度接続料金の認可申請も行なった。こちらは、NTSコスト(NTS=Non Traffic Sensitive:通信料に依存しない固定費用)を控除した場合で、3分あたりのGC接続が5.32円、IC(区域内中継局)接続が7.09円となった。いずれも精算後の2004年度接続料(GC接続5.18円、IC接続6.17円)を上回る。また、OCU(局内回線終端装置)機能を利用するPHS基地局回線機能では、1回線あたりNTT東が月額1,435円、NTT西が月額1,495円。MA(単位料金区域)内24回線の中継伝送専用機能ではNTT東西ともに月額35,827円と算定されている。


関連情報

URL
  NTT東日本のニュースリリース(2004年度接続料の精算)
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0502/050222a.html
  NTT東日本のニュースリリース(2005年度接続料の認可申請)
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0502/050222b.html
  NTT西日本のニュースリリース(2004年度接続料の精算)
  http://www.ntt-west.co.jp/news/0502/050222a.html
  NTT西日本のニュースリリース(2005年度接続料の認可申請)
  http://www.ntt-west.co.jp/news/0502/050222b.html

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( 鷹木 創 )
2005/02/22 17:52

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