米Microsoftは2日、メールの送信元を認証するための仕組みとして同社などが提唱している「Sender ID Framework(SIDF)」の実装効果について好結果を得たと発表した。
SIDFとは、メールサーバーがメールを受信する際に、メッセージごとにIPアドレスなどをDNSで照会することで“なりすましメール”を見分ける仕組みだ。MSN Hotmailで2カ月以上にわたって集められたデータから、受信メールをSIDFでチェックすることでスパムメールのフィルタリングが強化された一方で、スパム以外のメールは確実に届くようになることも確認されたという。
Microsoftによると、すでに75万以上のドメインにおいて、SIDFにおいて認証されたメールサーバーであることを確認するための「Sender Policy Framework(SPF)」レコードを公開しており、Hotmailのフィードバックプログラム参加者に送られてきた全メールの約5分の1がSPF公開済みのドメインから送信されたものだった。また、SPF発行済みドメインに関していえば、ドメイン名のなりすましメールの4分の1近くを検出できたとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2005/mar05/03-02SIDFPR.asp
・ 米Microsoft、Caller IDとSPFを統合したスパムメール対策技術開発へ(2004/05/26)
( 永沢 茂 )
2005/03/03 19:46
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