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迷惑メールブロックサービスの概要
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NECが運営するBIGLOBEは、接続会員向けに「迷惑メールブロックサービス」を5月中旬から無料提供すると発表した。正式サービス開始に先駆けて、8日から10,000人の評価モニターを募集する。
迷惑メールブロックサービスでは、受信メールに含まれる“迷惑メール度”をパーセンテージで判定して、受信の可否を設定できる。迷惑メールと判定されたメールは、件名に[spam]と表記される。
モニター期間は5月10日までで、モニター期間終了後も無料で利用できる。5月中旬の正式サービス開始後は、接続会員であれば申し込みをすることで誰でも利用可能。また、7月上旬には、迷惑メールを利用者ごとに設置されるメールサーバー上の別フォルダへ自動振り分けするサービスを有料オプションとして提供する。価格は未定。
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BIGLOBEパーソナル事業部の古関義幸事業部長代理
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CloudMark社のJordan Ritter CTO
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迷惑メール判定エンジンは、米CloudMark社のエンジンを採用。仕組みとしては、利用者から迷惑メールデータを収集してメールヘッダの解析を行なった上で、経由サーバーの信用度を判定する。迷惑メールの情報は、発見時から平均5分で経由サーバーの信用情報として反映されるため、短時間で発生するフィッシングメール対策にも有効だという。
BIGLOBEパーソナル事業部の古関義幸事業部長代理は、「送信経路や送信パターンを判別できるメールヘッダを解析することで、メール本文の言語や内容に依存することなく迷惑メールを選別することが特徴。迷惑メールを95%ブロックするほか、通常メールの誤判定は1%以下」とメールヘッダ解析を行なうことによるメリットを述べた。
フィッシングメール対策には、「経由サーバ信用度判定サービス」により、送信に利用される中継サーバー情報をあらかじめ迷惑メール判定エンジンに組み込むことで対応する。同サービスについて、CloudMark社CTOのJordan Ritter氏は「サーバーの信用度は○×方式ではなく、詳細な段階評価を採用している。また、リアルタイムかつ長期的にサーバーの信用履歴をチェックできることが強み」とコメントしている。
なお、これまでの迷惑メール判別技術として、ユーザが入力したキーワードをもとにしてメール本文を解析する「ベイジアンフィルタ型」技術などがあったが、キーワード入力の手間がかかるほか、メール本文を解析するため言語に依存して、判定データの精度が低くなるなどの問題があったという。
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迷惑メールブロックサービスの技術
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従来の迷惑メール対策技術
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0503/0701.html
評価モニター募集ページ
http://email.biglobe.ne.jp/spam/monitor/
( 増田 覚 )
2005/03/07 17:39
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