フィンランドのF-Secureと米McAfeeは8日、MMS(Multimedia Messaging Service)メッセージを使って感染を広げる携帯電話ウイルスを発見し、「Commwarrior」と命名した。
これまでの携帯電話ウイルスはBluetooth機能を使って近在する携帯電話に感染するだけだったため、感染力は極めて低かった。しかし、PCにおけるメール添付型ウイルスと同様感染を広げる可能性があるウイルスが携帯電話の世界にも発生したことになる。ただし、Commwarriorウイルスの危険性をMcAfeeでは、「Low」と判断している。
MMSは「Multimedia Messaging Service」の略で、欧米で一般的に使用される画像、音声、動画を含むメッセージだ。携帯電話同士、またはメールを使って送受信される。
今回発見されたCommwarriorは、まだ詳しい解析が終わっておらず、具体的にどのような点に注意すればよいのか詳細は明らかになっていない。現時点では、Symbianシリーズ60プラットフォームに感染すること、MMSとBluetoothを使って感染を広げること、2つの実行可能ファイルをインストールすること、新携帯電話用アンチウイルスソフトやゲームをインストールするよう促すメッセージを表示することがわかっている。しかし、これらの実行可能ファイルがインストールされる条件などの詳細はまだ発表されていない。
なお、Commwarriorウイルスの中にはロシア語のメッセージが含まれているため、ロシアに起源を持つと見られている。
関連情報
■URL
(米McAfeeによるCommwarriorの説明、英文)
http://us.mcafee.com/virusInfo/default.asp?id=description&virus_k=132238
(F-SecureによるCommwarriorの説明、英文)
http://www.f-secure.com/v-descs/commwarrior.shtml
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/03/08 11:36
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