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ネットマイル、会員を対象としたリサーチ事業と通販事業を開始


 ネットマイルは8日、同社の事業説明会を開催し、リサーチ事業「NetMile リサーチ」と通販事業「ネットマイルストア」を開始することを発表した。NetMile リサーチは8日からサービスを開始しており、ネットマイルストアは15日にサービスを開始する(モバイル向けサイトは22日に開始)。


「大人の利用が多い」ことがネットマイルの特徴

ネットマイルの水野千秋社長
 事業説明会では、ネットマイルの水野千秋社長が同社の現状と今後の事業展開を説明した。ネットマイルではインターネット上のポイントプログラム「ネットマイル」を2001年4月から運営しており、2004年12月末時点で約255万人の会員を集めている。

 ネットマイルのポイントプログラムは、加盟サイトで会員登録や商品の購入を行なった会員に対してマイル(ポイント)を付与するもの。加盟サイトは2004年12月末時点で約630サイトで、会員は貯めたマイルを商品や現金などと交換できる。

 水野社長はネットマイルの特徴は「大人のサイト」であることだとして、ネットマイル会員を属性別に見たデータを紹介。会員の年齢別の構成比は、19歳以下が3.31%、20~29歳が27.62%、30~39歳が44.57%、40~49歳が19.11%、50~59歳が4.18%、60歳以上が1.22%となり、30代を中心として20~49歳が9割以上を占めている。会員を職業別の構成比で見た場合でも、社会人(62%)と主婦(25%)で9割弱を占めている。

 会員の接続環境別の構成比では、ADSLが65.00%、FTTHが7.19%、CATVが13.61%とブロードバンド環境の会員が85%以上を占めており、「高速な接続環境を持ち、インターネットをアクティブに利用する大人」がネットマイル会員の特徴であるとした。

 また、ネットマイルでは携帯電話からポイントプログラムを利用できる「モバイルネットマイル」も運営しており、こちらの加盟サイトは44サイト、会員数は2005年2月末で約11万人を集めている。モバイルネットマイル会員の年齢構成も、19歳未満が14.9%、20~29歳が30.8%、30~39歳が39.1%、40~49歳が13.5%、50歳以上が1.7%となっており、携帯電話ユーザー向けのサービスとしては年齢層が高いという特徴があるとした。

 ネットマイルでは、今後もこうしたインターネットのアクティブ層を中心にユーザーの獲得を目指すとして、2004年度の業績見通しは売上高が約12億円、経常利益が約2億円程度で、2005年度については売上高は約18億円、経常利益は約4億円という業績予想を示した。


ネットマイル会員数の推移と会員属性 モバイルネットマイル会員の推移と会員属性

ネットマイル会員を対象としたリサーチサービスを開始

 説明会では、新規事業としてリサーチ事業「NetMile リサーチ」を開始したことが発表された。

 NetMile リサーチは、ネットマイル会員を対象としたインターネットアンケートによるリサーチを、企業などに対して提供するサービス。価格は設問数とモニター数に応じた料金体系となり、設問数10問、モニター数100の場合で42,000円。

 ネットマイルでは、NetMile リサーチは会員数約250万人というモニター数の多さが最大の特徴で、これまで困難だった数万人規模のリサーチや、細かい属性を指定したモニターに対するリサーチが可能になるとしている。サービスの申し込みから48時間以内にリサーチの実施・データの納品が可能で、リサーチを依頼する企業側でアンケートを作成できるアンケートシステムにより、回答内容によって設問が分岐していく形式のアンケートなども容易に作成できるとしている。

 サービス内容としては、ネットマイル会員を対象としたアンケートを実施する「Easyリサーチ」のほか、企業がすでに持っている会員リストなどを対象にアンケートシステムのみを提供する「ASPリサーチ」、企業の要望に応じてより複雑なアンケートを実施する「Customリサーチ」などを提供する。このほか、ネットマイルが定期的に実施しているブランド調査「ブランドデータバンク」のユーザー属性を利用したアンケートを実施する「bdbリサーチ」や、アンケートの自由に記述できるコメント欄についての分析を行なう「Easyマイニング」などを提供する。

 ネットマイルでは今回のサービス開始を記念して、初回のみリサーチサービスが無料で利用できるキャンペーンを実施する。キャンペーン期間は4月末までとなり、無料となるのは先着100社まで。基本サービスの「Easyリサーチ」について、設問数200問、サンプル数400までのアンケート(最大約160万円相当)を無料で提供する。


通販サイトとの提携により「ネットマイルストア」を開始

 さらに3月15日からは、ショッピングサイトを運営する企業との提携によるインターネット通販事業「ネットマイルストア」の運営を開始することも発表された。

 提携する企業は、一般生活用品の販売を行なうネットプライス、音楽配信事業を行なうリッスンジャパン、書籍販売を行なうビーケーワン(bk1)、紳士服の販売を行なうはるやま商事の4社。各社との提携により、「ネットマイルギャザリング」(ネットプライス)、「ネットマイルミュージック」(リッスンジャパン)、「ネットマイルブックス」(bk1)、「ネットマイルスーツ」(はるやま商事)という名称の通販サイトを展開する。

 ネットマイルストアの特徴は、ユーザーがポイントを獲得できるチャンスが多いことで、ユーザーはネットマイルストアのトップページにあるバナーをクリックするだけで5マイルが獲得できる。また、販売コーナー内にも「宝箱」と名付けたおまけ付きのバナーが3つ隠されており、ユーザーが宝箱を見つけてクリックすると同様に5マイルが得られる。また、商品を購入した場合には購入金額の3%~5%相当のマイルが付与される。

 ネットマイルでは、こうした仕組みによって通販サイトへの集客を図るとともに、今後はさらに提携先企業を増やすことで、初年度には取扱高24億円を目指したいとしている。


関連情報

URL
  ネットマイル
  http://www.netmile.co.jp/
  NetMile リサーチ
  http://research.netmile.co.jp/
  ネットマイルストア(3月15日オープン)
  http://www.netmile.co.jp/store/


( 三柳英樹 )
2005/03/08 19:17

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