米Symantecは4日、同社の企業向けセキュリティゲートウェイ製品に“DNSキャッシュポイズニング”の脆弱性があるとして修正パッチを公開した。
DNSキャッシュポイズニングとは、DNSサーバーのデータを書き換えるなどして、ドメイン名の名前解決時に偽のIPアドレスの情報をクライアントに返す攻撃手法。ユーザーを悪意のあるサイトなどに誘導できるため、フィッシング詐欺に悪用される可能性もある。
Symantecのゲートウェイ製品に含まれるDNS機能にも、DNSのキャッシュテーブルに偽のDNSレコードを書き込まれてしまという脆弱性があったのだという。「Symantec Gateway Security Appliance 2.0.1」「Symantec Enterprise Firewall 8.0」などが影響を受ける。
米SANS Instituteでは4日、いくつかのサイトがDNSキャッシュポイズニング攻撃を受けているとの報告があったことを明らかにしていた。「google.com」「ebay.com」などのよく知られたサイトにアクセスしようとすると、別のサーバーにリダイレクトされ、そこではユーザーのPCに「ABX toolbar」というスパイウェアのインストールを試みるという。
Symantecの修正パッチは、ちょうどそのような状況の中で提供されたものだが、SANSによるとSymantec以外の製品を使っているユーザーからも似たような現象が報告されているという。今回のDNSキャッシュポイズニングは、Symantec製品に限ったものではないのではないかとしている。
関連情報
■URL
修正パッチの概要(英文)
http://service1.symantec.com/support/ent-gate.nsf/docid/2005030417285454
SANS Instituteの3月4日付の報告(英文)
http://isc.sans.org/diary.php?date=2005-03-04
SANS Instituteの3月7日付の報告(英文)
http://isc.sans.org/diary.php?date=2005-03-07
( 永沢 茂 )
2005/03/08 20:19
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