米Mozilla Foundationは、Mozillaブラウザスイートの「Mozilla Application Suite」(通称“Seamonkey”)については、バージョン1.7.xで開発を打ち切り、今後はブラウザ「Firefox」とメールクライアント「Thunderbird」の開発に重点を移すと発表した。
今回の発表によれば、Mozilla Application Suiteのバージョン1.8は正式にはリリースされないという。ただし、1.7.xのメンテナンスは続けられ、数週間以内に1.7.6をリリースする予定だ。
なお、バージョン1.8のアルファ版とベータ版はすでにリリースされていたが、Mozillaでは、コードベースのバックエンド部に関する変更をテストすることが目的だったと説明。「多くのエンドユーザーは、実際にはバックエンドではなく“フロントエンド”の部分、すなわちブラウザやメールの機能を利用している。バックエンドは、深くて複雑なインフラストラクチャーで、エンドユーザーには意識されないものだ」とコメントした。
Mozilla Foundationでは、「バージョン1.8のアルファ版とベータ版をリリースしたために、正式版がリリースされるのではないかと混乱させてしまった」とし、「公式にMozillaからリリースされると思い、バージョン1.8に関する仕事をしていた人たちには謝罪する」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.mozilla.org/seamonkey-transition.html
・ Firefox、Mozillaの次回リリースでのIDN機能無効化は回避(2005/02/21)
( 鷹木 創 )
2005/03/14 15:58
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