MP3技術のソフトウェア技術と特許の独占的ライセンス権を保有している仏Thomsonが、MP3ライセンス費用の一部を値下げしたことが15日までに明らかになった。
今回値下げされたのはMP3のハードウェアによるコーデックで、これまで1ユニット当たり2.5ドル~5ドルのライセンス費用が、1.25ドル~2.5ドルと半額程度にまで値下げされた。この値下げに寄与しているのはハードウェアコーデックの中でもエンコード部分の値下げであり、デコード部分は値下げされていない。
Thomsonの担当者によると、このMP3のハードウェアエンコード分野の将来性に期待しているという。携帯電話、ICレコーダー、PDA、MP3プレーヤーなどにハードウェアエンコード機能を搭載することで音声メモに使うことなどを想定している。現在は、処理能力の高いプロセッサが高価なためにできないことでも、将来的には価格が引き下げられる可能性も高く、Thomsonではこの方向性を推し進めるために値下げに踏み切ったという。
なお、MP3のソフトウェアによるコーデックやデコーダーのライセンス費用は値下げされていない。
関連情報
■URL
仏ThomsonによるMP3ライセンス費用の一覧(英文)
http://www.mp3licensing.com/royalty/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/03/15 11:30
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