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WILLCOM、月額2,900円の音声定額サービスを5月1日から


ウィルコム 代表取締役社長の八剱 洋一郎氏

ウィルコム定額プラン。サービス開始は5月1日

7月1日からサービス開始の「リアルインターネットプラス[1x]」
 WILLCOM(ウィルコム)は、同社端末同士での音声通話定額サービス「ウィルコム定額プラン」を月額2,900円で、5月1日より全国で開始する。7月1日からは、同プラン契約者を対象にパケット通信定額サービス「リアルインターネットプラス[1x]」も月額2,100円で提供される。同社では、両プラン合わせて月額5,000円で音声通話からデータ通信までを定額で利用できるとし、積極的に展開していく。

 「ウィルコム定額プラン」は、国内の携帯・PHSサービスでは初となる音声通話を定額料金で提供するサービス。月額2,900円の料金でウィルコムのPHS間の通話が無料になるほか、AIR-EDGE PHONE経由のEメール、パケット式のエッジEメールについても無料で利用できる。

 ウィルコム以外の携帯電話、固定電話などへの通話については、固定電話およびIP電話への通話料が30秒につき10.5円、携帯電話への通話料が30秒につき13.125円。同プランのパケットデータ通信料(1xパケット方式)は1パケットにつき0.021円。また、サービスが開始される5月1日から6月30日までの、パケット定額プラン「リアルインターネットプラス[1x]」が提供されるまでの期間は、「ウィルコム定額プラン」のパケット通信料は半額の、1パケットにつき0.0105円となる。

 「ウィルコム定額プラン」は1年契約のプランとなり、従来から提供されている長期割引サービス、複数回線話割引、A&B割、データセット割引は対象外となる。また、音声通話において、連続通話時間が2時間45分を超えると30秒につき10.5円の時間超過料金が発生する。さらに、16時間以上の連続通話については、通話が切断される場合があるとしている。これはあくまで連続通話に対するものであり、2時間45分以内に一度電話を切るなどすれば問題なく使える。なお同社では、利用者の要望次第では2時間45分という時間の延長もあり得るとしている。

 同社はまた、「ウィルコム定額プラン」のサービス開始と同時に、家族同士で利用することを想定した「ファミリーパック」の提供も開始する。これは、請求書統合(同一請求先で一括支払い)が行なわれている場合において、2台目以降の「ウィルコム定額プラン」の料金が月額2,200円になるというもの。また、AIR-EDGE向けの各コースを既に契約しているユーザーについては、1台目の「ウィルコム定額プラン」から月額2,200円となる。

 7月1日からは、「ウィルコム定額プラン」の契約者を対象にしたパケットデータ通信定額サービス「リアルインターネットプラス[1x]」も月額2,100円で提供される。これは、パソコンと接続してインターネット接続などを行なうデータ通信もカバーするもので、1xパケット方式に対応する。

 このほか、3月16日から、新規契約で「ウィルコム定額プラン」を予約すると、3月、4月の請求金額から最大5,000円がキャッシュバックされる先行予約キャンペーンも実施される。


「ファミリーパック」で家族の取り込みも狙う ウィルコム以外への通話料

「ITX」によりNTT回線の手前で「インターセプトする」(八剱氏)という
 15日には、都内で記者向けに説明会が開催された。壇上に上がったウィルコム 代表取締役社長の八剱 洋一郎氏は、定額で音声通話を提供する技術として「ITX」を説明。独自のIPバックボーンの構築により、従来、NTTの回線を使用することで発生していたアクセスチャージを発生させずに音声通話が実現できる目処が立ったとし、これにより定額で音声通話が可能になったとした。

 また同氏は、引き続き法人向けにも積極的に展開していくことを明らかにしながらも、音声通話が定額となったことで「カップルのマーケットなども狙っていく」とし、「時間を気にせず使ってもらいたい」と定額制をアピールした。

 同氏はこのほか、「10年かかって、ようやくマイクロセル・ネットワークが完成の域に近づいてきた」と述べ、同社が採用するマイクロセル方式の有効性を強調。「2005年いっぱいで、人口カバー率は99%になる。非常に骨の折れる作業だったが、今後も出力をアップした基地局に置き換えるなどしていく」など今後の展開についても触れ、「PHSの進化を止めるつもりはない。今後も注目して頂きたい」と意気込みを述べた。


家族やカップル、といった層もターゲットに ビジネスシーンにおいても音声定額制が優位性を発揮

都心を例にマイクロセルの充実ぶりをアピール。赤い点は大容量の物に変更する基地局 夏頃には新端末も投入する意向

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.willcom-inc.com/corporate/press/h17/050315.html


( 太田亮三 )
2005/03/15 18:43

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