米調査会社のJupiterResearchは16日、2004年において、Cookieを削除したことのあるインターネット利用者は58%に上ると発表した。
Webサイト運営者は、Cookieを用いることでサイト訪問者の識別、サイトの個別化、広告販売キャンペーンの効果測定などが可能となる。JupiterResearchでは、ユーザーがCookieを削除することで、サイト訪問者の動向を長期にわたって把握することが難しくなるだけでなく、Cookieを遮断した場合には、短期的な動向も把握しにくくなると分析する。
このほか、39%のインターネット利用者が、普段利用するコンピュータから毎月Cookieを削除しているとも指摘。JupiterResearchのアナリストであるEric T.Peterson氏は、「Cookieに依存しているサイトやアプリケーションは、Cookieのデータ不足によって深刻なダメージを受けるだろう」とコメントしている。
利用者がCookieを削除する理由としては、プライバシーとセキュリティへの不安が原因としており、52%の利用者がインターネットのセキュリティやプライバシーに関する記事に強い関心を示しているという。さらに、38%の利用者は、Cookieがセキュリティやプライバシーを侵害すると考えており、44%の利用者はCookieを削除したり遮断することにより安全になると回答している。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.jupitermedia.com/corporate/releases/05.03.14-newjupresearch.html
( 増田 覚 )
2005/03/16 18:29
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