電子書店のパピレスは17日、電子書籍の著作権保護システムとして、アイドックが開発したKeyringPDF方式を採用した。
KeyringPDF形式のコンテンツを閲覧するには、無償ソフト「KeyringPDFクライアント」をパピレスのサイトからダウンロードする必要がある。動作環境は、Windows XP/2000/Me/98に対応。
KeyringPDF方式では、128ビットに暗号化されたPDFフォーマットのコンテンツを配信。閲覧時には、ライセンスサーバーがコンテンツの暗号とKeyringPDFクライアントのIDを認証して、閲覧の可否を決定するという仕組み。ライセンスサーバーが閲覧をコントロールすることで、レンタル方式や期間購読方式などの販売形態を取ることも可能だという。
一方、ユーザーはKeyringPDFクライアントをインストールすれば、閲覧ソフト「Adobe Reader」を使って通常のPDFファイルと同じように閲覧できる。なお、小説・趣味・ビジネス書は印刷可能だが、漫画・写真集は印刷できない。CD-ROMなどへのバックアップは可能だが、最初にコンテンツを開いたPCでのみ閲覧できる。
これまでパピレスでは、PDF形式によるコンテンツ配信を行なってきたが、利用者に負担がかかるという理由から、著作権保護システムを適用していなかった。今回、KeyringPDF方式を採用することにより、利用者にほとんど負担をかけることなくPDFへの著作権保護が可能となったという。現在、Text、PDF、Adobe eBook、XMDF、HTML形式などでコンテンツを配信しているが、17日から従来の形式とあわせてKeyringPDF方式による電子書籍の販売を行なう。
関連情報
■URL
KeyringPDF形式について
http://www.papy.co.jp/act/static/dl/riyoho/file.htm#krm
・ パピレス、洋書の電子書籍15,000冊を販売~一般書は100円から(2005/01/14)
( 増田 覚 )
2005/03/17 11:32
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