講談社とボイジャーは16日、電子出版データ「T-Time」対応のオンデマンド出版システム「T-bridge」を共同開発したと発表した。
T-bridgeは、T-Time専用ファイル形式.bookのソースデータである「TTX」を利用して、見開き体裁、ノンブル、柱、目次など、ブックオンデマンド出版に必要な要素を自動生成する機能を搭載。簡単な操作で商業出版レベルの版面をPDFファイルとして生成できるという。TTXは、XMDF、BBeB、Σbookの電子書籍フォーマットにも容易に変換が可能で、HTMLベースのタグ体系を持つソースデータ。
ボイジャーではオンデマンド印刷用機能を付加するソフトウェアを開発、講談社では仕様の策定、検証、ソースデータからブックオンデマンドシステムにつなげるノウハウの確立などを担当した。なお、フォントは大日本印刷の秀英体TrueTypeフォント(中明朝体、細明朝体)を採用している。
ボイジャーでは、電子出版データの作成サービスのオプションとしてT-bridgeを提供するという。講談社では、2005年夏をめどに既刊の電子文庫約500点をブックオンデマンド対応とするほか、T-Timeを採用している角川書店・集英社・新潮社・筑摩書房・文藝春秋などの出版社に、T-bridgeによるブックオンデマンド出版での提携を呼びかける考えだ。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.voyager.co.jp/news/2005_release/0316_release_tbridge.html
・ ボイジャー、携帯などへの書き出しが可能な電子書籍ビューワー(2005/03/15)
( 増田 覚 )
2005/03/17 16:59
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