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パワードコム、3G携帯・無線LANデュアル端末など無線事業への取り組みを開始


パワードコムのエンタープライズ・セールカンパニープレジデントを務める野呂良材氏
 パワードコムは17日、2005年度の法人向けサービスに関する説明会を開催し、アクセス回線を二重化した「Powered Ethernet type D」などの新サービスや、ワイヤレス事業への取り組みを開始することなどを発表した。

 パワードコムでは、今後の法人向けサービスの基本コンセプトを「ネットワークのユーティリティサービス化」と位置付け、ユーザーがネットワークの存在を意識することなく利用できる環境を提供していきたいとした。

 2005年度に開始する法人向け新サービスとしては、アクセス回線を二重化することで高信頼ネットワークを提供する「Powered Ethernet type D」(8月開始予定)や、パワードコム以外の通信回線をバックアップとして利用しつつ、サポートや費用請求などはパワードコムが一括して担当する「Unifyサービス」(7月開始予定)などが紹介された。

 また、パワードコムの光回線を利用しているユーザーに対して、現在利用している電話番号(0AB~J番号)を引き継いでそのまま利用できるIP電話サービスを、7月から開始する。このほか、ブログサービスが利用可能なホスティングサービス(9月開始予定)、メールやIP電話などのインターネット関連商品をパッケージ化した「メール・セキュリティ・VoIPパック」(9月開始予定)など、SOHO環境向けのサービスも拡充していく。

 説明会では、2005年度からはワイヤレス分野のサービスについても開発を開始することが発表された。パワードコムでは、ワイヤレス分野におけるサービスのイメージとして、3G携帯電話と無線LANの両方に対応する携帯電話端末のような高機能化した端末に対するIPネットワークの提供を想定している。

 ワイヤレス分野の具体的なサービス内容や開始時期については現在検討中であるとして、説明会では今後の大まかなスケジュールを公表した。2005~2006年頃には、携帯電話事業者との提携により、3G携帯と無線LANのデュアル端末を対象としたオフィス内での無線LANによるIP接続を提供していく。2006~2007年頃には、無線LANでアクセス可能な範囲を公衆無線スポットや家庭内にも拡大し、さらに2008年以降には電柱など屋外にもアクセスポイントを設置することで、広いエリアからの無線LANによるアクセスを提供していくイメージだとしている。

 携帯電話事業者や無線アクセススポットサービス事業者との提携については現時点では検討中ということで、無線スポットの独自展開や屋外アクセスポイントの設置については、必要に応じて行なっていきたいとした。また、特に屋外でのサービス展開については、カバーエリアの広い規格など、無線LAN技術の進展状況も含めて検討していくことになるという見通しを示した。


パワードコムの光回線を利用したIP電話サービスを7月開始 ワイヤレス分野におけるパワードコムのビジネスイメージ

関連情報

URL
  パワードコム
  http://www.poweredcom.net/


( 三柳英樹 )
2005/03/17 18:10

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