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米IAC、米サーチエンジン4位のAsk Jeevesを約18億5,000万ドルで買収 |
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インターネットコングロマリットの米IAC/InterActiveCorpと米サーチエンジン4位の米Ask Jeevesは21日、IACがAsk Jeevesを買収する契約を結んだと発表した。買収金額は約18億5,000万ドルに達する見込みだ。 IACは40以上のインターネット企業を傘下に持つインターネットコングロマリット。傘下にある企業の中には旅行業のExpediaやHotels.com、チケット予約のTicketmaster、日本にも進出している出会い系サイトのMatch.com、ローカルサービスのEvite、金融業のLendingtree、不動産業のRealEstate.comなど、コンシューマ向けインターネットサービスが名前を連ねる。これらの傘下企業の毎月のユニークユーザー数は米国内だけで4,400万を超えるとされる。 Ask Jeevesを買収した理由についてIACのBarry Diller会長兼CEOは、キーワードで検索するのではなく質問に答えるという明確なポジショニング戦略を遂行したAsk Jeevesを称えた上で、「我々は将来、Ask Jeevesがインターネットだけでなくそれを超えた素晴らしいブランドになる潜在的能力を持っていると信じている。インターネットを超えるとは、すなわち携帯電話を指しており、さらにあらゆるデバイスでなんでも検索できるようになるということだ」と述べ、将来への期待感を表明した。 今回の買収によりIACは、Ask JeevesとIAC傘下のサービスとを融合することによって、サーチエンジンを通して新たな収入源を模索していく。IAC傘下のサイトにAsk Jeevesの検索ボックスを付け加えることによって4,400万ユーザーへの露出を高めていくとしている。また、IACはブランドマネージメントとマーケティングにおけるIACの経験を活かしつつ、Ask Jeevesの優れた技術開発能力やテクノロジー、インフラに対して投資を行なうとしている。国際市場向けの投資も行なう。 国際市場と言えば、Ask Jeevesは2000年にトランスコスモスの米国法人であるTransCosmos U.S.A.との間で日本にジョイントベンチャーを設立。2004年には日本語のサーチエンジン「Ask.jp」のベータ版を公開した。現時点で明らかになっている契約内容では、Ask Jeevesはこのジョイントベンチャーの47％の議決権ベースの株式を保有しており、同社技術とブランドを独占的にライセンスしているとされる。 なお、Ask Jeevesは買収された後もカリフォルニアでこれまで通りの業務を行ない、Steve Berkowitz CEOも留任する。 関連情報 ■URL ニュースリリース（英文） http://www.iac.com/index/news/press/IAC/show_pr?objId=7278 ■関連記事 ・ IAC、ビジネスソーシャルネットワーキングサイト「ZeroDegrees」を買収（2004/03/02） ・ Ask.jp正式サービス開始。検索結果を保存できる「My Ask」など追加（2005/02/15）
（ 青木大我 taiga@scientist.com ）
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