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日本HPマーケティング統括本部の染谷優氏
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日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は23日、RFIDシステムの実証実験施設「HP RFID Noisy ラボ・ジャパン」を設立すると発表した。施設は5月末に運用を開始する予定。
HP RFID Noisy ラボ・ジャパンは、コンベア装置やフォークリフトなど、実際の製造現場や物流現場などに近い環境を備えた実証実験施設。4月にはUHF帯電波のRFID用途への開放が予定されていることから、主にUHF帯電波を用いたRFIDの実験を目的としている。
また、施設の名称に「Noisy」とあるように、電波ノイズが多く発生する環境での実験を想定している。実際の現場ではモーター類など多くのノイズが発生している場合が多く、こうしたノイズの中でRFIDの読み取り精度を向上させるためのノウハウや、読み取り可能な限界速度の測定などが可能となる。
施設の運営は日本HPのほかに、搬送設備を手掛けるトーヨーカネツソリューションズ、タグ・読み取り装置を手掛けるアイデックコントロールズ、物流コンサルティングを行なうスリークの3社と共同で手掛ける。施設はトーヨーカネツソリューションズの千葉県木更津市にある工場敷地内に設置され、実験を希望する企業を募る。
米HPでは2月に米国で同様の施設を開設しており、今回日本に開設される施設が第2号となる。日本HPのマーケティング統括本部インダストリ・マーケティング本部の染谷優氏は、「RFIDの利用は2007年前後から加速度的に進展すると予想される」として、「10年ほど前には企業の中で『インターネットに取り組んで儲かるのか』という議論があったが、ちょうど今のRFIDがその状況に似ている」と、今後のRFIDの普及に期待を寄せた。
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物流倉庫内の搬送コンベアにRFIDアンテナを取り付けたイメージ
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RFIDの普及予測
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2005/fy05-064.html
( 三柳英樹 )
2005/03/23 15:33
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