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TOS代表取締役の谷井 玲氏
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ACCS専務理事 久保田 裕氏
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ティー・オー・エス(TOS)とコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、TOSの携帯電話向けコミュニティサービス「魔法のiらんど」で、若年層を対象とした著作権や肖像権などの情報モラル教育を実施すると発表した。
「魔法のiらんど」は、携帯電話・パソコン対応のWebサイト作成サービス。従来より提供されている携帯電話関連の情報コーナー「教えてアイポリス!」において、新たに、著作権や肖像権などの問答集「著作権・プライバシーQ&A」が追加された。
同コーナーは、ACCSがパソコン向けに配信中の「著作権・プライバシー相談室 ASKACCS」の中から、携帯電話ユーザーに関連する約50問が提供される。また、携帯電話からの質問も受け付ける。月間40~50万アクセスがあるパソコン版には、1日1件程度の割合で著作権や肖像権などに対する質問があるという。
さらに、4月1日~6月30日にかけて、著作権や肖像権などの正しいあり方を訴えるキャンペーンも実施する。「魔法のiらんど」では、サービス開始当初よりサイトのモニタリングチェックや、暴力的な発言や差別的、露骨に性的な言葉など、約1,500語の禁止語句をデータベース化し、掲載を禁ずるシステム「iPolice」を導入している。今回のキャンペーンでは、このシステムを集中的に稼働させ、ゲーム画像など著作権者に無断で画像を掲載している場合に注意を促すローラー作戦を行なう。なお、TOSによれば、こうした注意喚起によって約半数のユーザーはサイトの改善を図るという。注意を聞き入れないユーザーに対しては、サイトを閉鎖するなどの実質的な処置が執られる。
このほか両者は、教育関係者や保護者らに対して携帯電話の正しい利用方法を促していく講演活動なども積極的に行なっていくとしている。
23日の発表会には、TOS代表取締役の谷井 玲氏、ACCS専務理事 久保田 裕氏らが出席。谷井氏は、同社の事業概要などを説明した後、今回の対策について触れ「(魔法のiらんどの)不健全な使われ方は避けたい。もっと子供達に広めて、もっと健全になるように進めていきたい。いつまでも使えるようなツールを目指していく」と語った。一方、ACCSの久保田氏は、「活動をしていくなかで、どうしても気になっていたのが携帯電話の普及だった。子供達に訴えるためには、携帯電話で情報モラル教育をやっていった方が早いと考えた」とした。
サービス開始から6年目を迎えた「魔法のiらんど」の会員数は約390万人。20代前半までのユーザーが7割を占める同サービスの中で、10代後半から20代前半の女性ユーザーは43%を占めるという。TOSとACCSでは、携帯電話の出会い系サイトなどに対して、携帯電話の利用そのものを問題視するだけではなく、正しい利用方法の教育を図る必要があるとしている。
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携帯電話向けの情報モラル対策3点
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「教えてアイポリス!」内にASKACCSの携帯版
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関連情報
■URL
ニュースリリース(TOS、PDF)
http://www.tos.ne.jp/contents/20050323_accs.pdf
ニュースリリース(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/topics/release2.html
関連記事:ACCS久保田氏、未成年の携帯電話所有の危険性を訴える[ケータイWatch]
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/21696.html
( 津田啓夢 )
2005/03/23 20:06
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