トレンドマイクロは、Winnyで流行している2つのウイルスに対応する定義ファイルの提供を開始したことを明らかにした。同社では、「いずれのウイルスとも個人情報をWinnyのネットワークに流出させる可能性が高い」とし、最新の定義ファイルを適用するよう注意を呼びかけている。
流行している2つのウイルスは流出するファイルの名前が由来となり、「仁義なきキンタマ」「欄検眼段」との通称で呼ばれている。トレンドマイクロでは、仁義なきキンタマと同じように動作するウイルスとして、「TROJ_UPBIT.A」「WORM_ANTINNY.AA」「WORM_ANTINNY.AB」「WORM_ANTINNY.AC」「WORM_ANTINNY.AD」を検出。このうち、TROJ_UPBIT.A、WORM_ANTINNY.ABについては「ウイルスコードの中に“仁義なきキンタマ”という文字列を発見した」という。また、23日時点で正体が不明だった欄検眼段についても24日付の定義ファイルで「TROJ_ANTINNY.C」として検知・駆除に対応した。
トレンドマイクロによるとTROJ_UPBIT.Aの危険度は3段階中の“低”だが、ダメージ度は“高”。WORM_ANTINNY.AA、WORM_ANTINNY.AB、WORM_ANTINNY.ACについても危険度は“低”だが、ダメージ度と感染力は“高”としている。
なお、24日12時30分現在、WORM_ANTINNY.ADとTROJ_ANTINNY.Cについての情報は掲載されていない。
関連情報
■URL
TROJ_UPBIT.A
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=TROJ_UPBIT.A
WORM_ANTINNY.AA
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_ANTINNY.AA
WORM_ANTINNY.AB
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_ANTINNY.AB
WORM_ANTINNY.AC
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_ANTINNY.AC
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( 鷹木 創 )
2005/03/24 13:00
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