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香港税関、日本の権利者の要請によりアニメ海賊版DVD販売などを一斉摘発


 コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は4日、香港税関が3月23日に香港市内の海賊版販売店などに対して家宅捜索を行ない、日本のアニメーションを中心とした約20万点の海賊版DVDなどを押収し、18人を逮捕したとの連絡が入ったと発表した。CODAによると、今回の摘発は日本のアニメーションの権利者からの著作権侵害に基づく申し立てによるもので、香港税関が実施した初めての取り締まりだという。

 香港税関は3月23日から24日にかけて一斉摘発を行ない、九龍島の旺角(Mongkok)地区にあるショッピングビル「信和中心」の店舗や、香港島にあるショッピングビル「東方188商場」の店舗など合計22店と、北角(North Point)地区と湾仔(Wanchai)地区の倉庫2カ所に対する家宅捜索を実施した。

 押収品の内容は、アニメーションの海賊版DVD/ビデオCDが90%以上を占めたほか、テレビ番組や映画のDVD/ビデオCD、ゲーム、ソフトウエア、音楽CDなど約20万枚を押収し、店舗経営者ら18人を逮捕した。押収したコンテンツは、サンライズの「機動戦士ガンダム」シリーズやスタジオジブリの「ハウルの動く城」など100タイトル以上に上ったという。

 CODAでは、経済産業省、文化庁、ジェトロの支援により、海外における日本コンテンツの海賊版対策に取り組んでおり、香港政府当局に対してもこれまで複数回にわたって情報交換や海賊版取り締まりを要請し、今回初めて大規模な摘発が実現したという。CODAでは、今回の摘発はこれらの活動を受けた現地捜査機関の適切な対応として評価するとともに、今後も日本コンテンツを保護するため、海賊版対策を継続的に実施する予定としている。


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( 三柳英樹 )
2005/04/04 15:25

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