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イーバンク銀行、ATMからの出金を制限するスキミング対策サービス


 イーバンク銀行は10日、カード磁気情報を不正にコピーして預金を引き出すスキミング対策として、「ATM出金制限サービス」を開始した。利用者はPCおよび携帯電話から設定を行なうことで、出金できる時間帯や地域を制限することが可能になる。

 ATM出金制限サービスでは、出金時間帯を1時間単位で設定する機能や、ATMから1日あたりに出金できる金額を1,000円単位で300万円を上限として設定する機能を提供。また、出金できる郵便局のATMを都道府県単位で最大5カ所まで選択可能とする地域限定機能、郵便局・アイワイバンク銀行のどちらか一方または両方を出金用ATMとして指定する機能を利用できる。

 設定範囲外でのATM操作が行なわれたり誤った暗証番号が入力されるなどの不正操作が認められた場合には、即時にイーバンク銀行からメールで通知される。

 このほか、4月下旬からはフィッシング対策として、口座を利用できるPC環境を制限する「個人向けIPアドレスの制限サービス」を提供する予定だ。なお、同社ではATMからの出金を必要に応じてPCおよび携帯電話からロックしたり解除する「ATM出金ロック機能」サービスを2月に開始している。

 また、同社のインターネットバンキング上での不正利用による被害に対して1口座あたり年間300万円まで補償する「預金口座不正利用保険」、キャッシュカードの紛失・盗難による被害に対して1口座あたり100万円まで補償する「キャッシュカード盗難保険」を、全ての個人口座に無料で提供。現在のところ、スキミングおよびフィッシングによる被害を補償する保険は用意されていないが、同社では「保険で補えない代わりに、今回のATM出金制限サービスを実施したが、今後、補償の対象とすることも検討している」という。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.ebank.co.jp/kojin/news/important/information_053.html

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( 増田 覚 )
2005/04/11 14:08

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