富士キメラ総研は11日、テレビやビデオ、オーディオプレーヤーなどの市場調査結果をまとめた「デジタルAV機器市場マーケティング調査要覧(2005年版)」の概要を公表した。AV機器の2004年の国内市場規模は約1兆7,728億円で、前年に比べて約6%増加。市場規模は今後も拡大を続け、2008年には約1兆9,367億円になると予測している。
調査対象のうち、デジタルオーディオプレーヤー市場は2004年に100万台、195億円の市場規模に達した。2004年は「iPod mini」の登場によりハードディスク内蔵型プレーヤーの市場が大幅に拡大したほか、フラッシュメモリ内蔵型のプレーヤーの低価格化が普及に貢献したとしている。デジタルオーディオプレーヤーの市場は、2005年には190万台、2008年には330万台に達し、2008年にはMD・CD・カセットなど従来のオーディオプレーヤー市場を上回ると予測している。
ビデオやDVDプレーヤー、DVDレコーダーなどの映像記録・再生機器の市場規模は、2004年は931万台で前年比12%増、2008年には1,039万台に達するとしている。ビデオからDVDプレーヤー・DVDレコーダーへの移行が進んでおり、ポータブルDVDプレーヤーの需要も高まっているという。DVDレコーダーはハードディスク内蔵型が主流となっており、ビデオ・DVD・ハードディスクを1台に搭載した「3in1」タイプの需要が増加していると分析している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/050411_05024.pdf
( 三柳英樹 )
2005/04/11 19:06
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