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ブロードバンド加入者数は2010年に約4,000万件に~矢野経済研究所が予測


インターネット接続サービス加入者数と回線別加入者数の予測
 矢野経済研究所は、2004年度のブロードバンド回線市場の動向調査結果を発表した。2004年度のインターネット接続サービス加入者数の推計は約3,371万件で、2010年度末には約4,064万件に達すると予測している。

 調査は、2004年12月から2005年3月にかけて実施したもので、主要通信キャリアやISP事業者19社と一般ユーザー1,072名が対象。

 調査によると、2004年度のインターネット接続サービス加入者数は推計で約3,371万件。回線別ではDSLが約1,367万件、FTTHが約277万件、CATVが約296万件、FWAが約3万件と推計している。同社によれば、2004年度上期まではDSLが市場を牽引していたが、下期からはDSLとFTTHの月間純増数の差が縮まり、月間10~15万件増で推移。FTTHの加入者増加は、「0AB~J」形式を利用したIP電話サービスや映像配信サービスを絡めた事業者によるプロモーション競争が要因としている。

 今後の加入者数については、インターネット接続サービス加入者数が2005年度末に約3,403万件、2010年度末に約4,064万件に達すると予測している。また、ブロードバンド回線の加入者数は、2005年度末に約2,275万件、2010年度末に約3,825万件に達すると予測している。DSL加入者数については、2005年度初頭には月間純増数でFTTHを下回り、2006年度末に加入者数が約1,431万件でピークを迎えた後に減少傾向に傾くという。一方、FTTHは「0AB~J」形式を利用したIP電話サービスを足掛かりに、2005~2007年度にかけて本格的に普及すると予測している。

 ユーザーへの調査では、現在加入している接続サービスと他社とで比較・検討を行なった項目について尋ねたところ、87.1%が「月額基本料金」と回答。以下、「初期費用」が63.5%、「回線速度」が38.4%、「キャンペーン料金の有無」が32.2%と続いた。機能面では「回線速度」の38.4%のほか、「回線の安定性」が30.8%と回線品質に関する項目を選択したユーザーが多く見られたが、サービス面の「IP電話利用可否」は8.1%、「ウイルスチェックの有無」は4.4%と全体的に低い傾向にあった。

 今後利用したいサービスについては、「IP電話」が38.6%となり、以下「ウイスルチェック」が34.2%、「インターネット放送」が22.1%と続く。また、「動画配信サービス」と回答したユーザーが18.1%で、インターネット放送と合計で40.2%を占めており、映像配信サービスに高い関心が寄せられていることが伺える。


比較した項目 今後利用したいサービス

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URL
  ニュースリリース
  http://www.yano.co.jp/press/2005/050414.html


( 大久保有規彦 )
2005/04/14 17:30

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