スクウェア・エニックスは15日、ネットワークゲームなどを運営する「プレイオンライン」のサーバーに対してDDoS攻撃が行なわれ、ゲームサービスが利用できなくなるなどの被害を受けていることを公表した。
スクウェア・エニックスによれば、4月9日からプレイオンラインのサーバー群を狙ったDDoS攻撃により、「ファイナルファンタジーXI」などのネットワークゲームの提供に障害が発生しているという。スクウェア・エニックスでは、攻撃は明確に同社のネットワーク設備およびサービスを狙ったものであると判断し、対策を行なっているが、手段を変えた攻撃が断続的に続いているという。
攻撃は発信元IPアドレスが偽装されているために攻撃元が特定できないため、プロバイダーなどと共同で調査を進めるとともに、日米欧の各拠点において警察当局に被害を受けている旨を通報しているという。
スクウェア・エニックスでは、第三者の攻撃を誘発する危険性など保安上の理由によりこれまで事実の公開を控えていたものの、度重なるサーバーダウンなどによりサービスが利用できない状況が続いたことから、公表する判断に至ったとしている。現時点でも攻撃は不定期に継続しており、今後はネットワーク機器の増強を含めた対策を実施するとともに、攻撃に対して何らかの法的対処が可能かどうかの検討を進めていくとしている。
【UPDATE】
また、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(ガンホー)も19日、ネットワークゲーム「ラグナロクオンライン」のサーバーなどにDDoS攻撃が行なわれ、障害が発生していることを公表した。
ガンホーによれば、16日以降にゲームサーバーやパッチサーバー、公式サイトなどを標的としたDDoS攻撃が断続的に行なわれており、IPアドレスが偽装されているために追跡調査も困難な状況だとしている。ガンホーでは、今後も予想される攻撃に対して、ネットワーク機器の強化などの対策を実施するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.playonline.com/home/polnews/news4409.shtml
ラグナロクオンライン
http://www.ragnarokonline.jp/
( 三柳英樹 )
2005/04/19 15:54
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