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マイクロソフト新社長に就任するダレン・ヒューストン氏と現社長のマイケル・ローディング氏
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マイクロソフトは20日、マイケル・ローディング代表執行役社長が6月30日付で退任し、米Microsoftのコーポレートバイスプレジデントであるダレン・ヒューストン氏が7月1日付で就任すると発表した。
マイクロソフトによれば今回の社長交代には、日本法人だけでなく米国本社の最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・バルマー氏や、バイスプレジデントのケビン・ジョンソン氏ら本社エグゼクティブチームなども関与したという。なお、ローディング氏は7月1日付でMSN事業のグローバルセールス&マーケティング担当コーポレートバイスプレジデントに就任し、日本国内のMSN事業も統括する立場になる。
新社長に就任するヒューストン氏は現在、北米地域のスモールアンドミッドマーケットソリューションズ&パートナーグループを担当するコーポレートバイスプレジデントだ。マイクロソフト入社前のカナダ政府機関や、マッキンゼー、スターバックスコーヒーにおける国際的なビジネスキャリアを評価し、「戦略市場である日本の責任者として任命された」としいう。
マイクロソフトでは「今回の社長交代は、日本におけるマイクロソフトの経営・事業戦略を大きく変更するものではない」とコメント。日本法人の経営執行チームでは、従来からの基本戦略を継続・拡大することを目指すとしている。
【UPDATE】
20日に都内で行なわれた会見では、ローディング氏が「これまでの経歴やスキル、能力から見ても新社長に適している。日本におけるマイクロソフトを次のレベルにステップアップさせるためにふさわしい人物」とヒューストン氏を賞した。
一方のヒューストン氏は、「日本市場はマイクロソフトにとって、単に世界第2位の市場というだけではない。日本における研究が反映された製品が、世界で展開されるケースがあるという意味で、独特な市場といえる」と日本市場に対する印象を述べ、「ローディング氏らによって築き上げた基盤の上に、実績を重ねることでさらなる成功を収めたい」との意欲を見せた。
また、自治体においてLinuxを導入するケースが増えていることについて、ローディング氏は「適切にマイクロソフトのプラットフォームの持つ価値を伝えることが重要。例えば、ある組織で初期費用が安いことを理由に無償ソフトの導入を考えている場合、長期的に見てみると商用ソフトのほうがコストが下がる場合もある。このようにきちんとメッセージを伝えるべきだ」と回答した。さらに、中小企業マーケットについては「パートナーのビジネスを成功させることに注力したい。そのことによって可能性が広がっていく」との見解を示した。
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米Microsoftコーポレートバイスプレジデントのダレン・ヒューストン氏
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マイクロソフト現社長のマイケル・ローディング氏
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2266
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( 鷹木 創/増田 覚 )
2005/04/20 12:12
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