米CipherTrustは20日、企業に届いた迷惑メールやウイルスメールを分析したところ、「ゾンビ」と呼ばれるウイルスに感染したPCが1日に15万7,000台のペースで増え続けており、そのうちの20%は中国が占めているという調査結果を公表した。
「ゾンビ」とは、ウイルスに感染した結果として、第三者からの指令でDoS攻撃や迷惑メールの大量送信を行なうようになってしまったPCの総称。CipherTrustでは、同社の企業向けメールアプライアンス製品「IronMail」に届いたメールをもとに、企業に届いた迷惑メールやウイルスメールを分析。その結果、3月から4月にかけては、新たなゾンビPCが1日平均15万7,000台のペースで確認され、そのうちの20%以上を中国が占めていることが確認されたという。
CipherTrustの最高技術責任者を務めるPaul Judge氏は、「適切に保護されていないPCは、数分間インターネットに接続しただけでも脆弱性を攻撃される可能性がある。1日に増加するゾンビPCの台数と、その中で中国が占める割合は驚異的だが、中国のインターネット利用者の増加から考えれば必ずしも驚くべきものではない」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.ciphertrust.com/company/press_and_events/article.php?id=0000455
( 三柳英樹 )
2005/04/21 14:00
- ページの先頭へ-
|