デンマークのSecuniaは28日、Symantecのウイルス対策製品に「RAR」形式のアーカイブファイルに対するウイルススキャンが回避されてしまう脆弱性があると警告した。危険度は5段階中3番目の“Moderately critical”。
今回の脆弱性は、コンテンツの圧縮や保存を行なうコンポーネントに原因がある。特別に細工されたRAR形式のファイルを分析する際に、このコンポーネントが破壊される可能性があるという。この脆弱性が悪用されると、RAR形式のファイルに仕込まれた悪意のあるプログラムがSymantec製品のウイルススキャンをすり抜けてしまうとして、注意を促している。
Secuniaによると脆弱性は、「Symantec Norton AntiVirus 2005」「Symantec Norton Internet Security 2005」「Symantec Norton SystemWorks 2005」「Symantec Web Security 3.x」「Symantec AntiVirus Scan Engine 4.x」「Symantec AntiVirus/Filtering for Domino 3.x」「Symantec Mail Security for Exchange 4.x」「Symantec Mail Security for SMTP 4.x」で確認された。
なお、Symantecでは修正バージョンをすでに公開しており、各Symantec製品のLiveUpdateを利用することで、脆弱性を修正したバージョンが適用できる。
関連情報
■URL
Secuniaのアドバイザリ
http://secunia.com/advisories/15153/
Symantecのアドバイザリ(英文)
http://securityresponse.symantec.com/avcenter/security/Content/2005.04.27.html
( 鷹木 創 )
2005/04/28 20:10
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