ソフォスは2日、4月の「月間トップ10ウイルス」を発表した。Zafi-Dが5カ月連続の1位だったほか、7位のMytob-Z以外は全て既存のウイルスがランクインしている。
ウイルスの報告割合のトップ3は、1位のZafi-Dが46.6%、2位のNetsky-Pが20.6%、3位のZafi-BとNetsky-Dがそれぞれ4.5%。Zafiの亜種は3月もウイルス被害報告の半数以上を占めていた。ソフォスでは「Zafiの亜種は複数言語を扱う能力を持っており、世界中のユーザーの不用心さにつけこんでいる。ユーザーはウイルス対策を常にアップデートすることが不可欠」と警告する。
トップ10では、ZafiやNetskyの亜種など既存のウイルスが3月に引き続いてチャートの大半を占めた。この結果に対して「3月にウイルス対策が適切に行なわれなかったコンピュータが、いまだに対策をとっていないことが主な要因」と分析している。新規ウイルスとしては、トロイの木馬型のMytob-Zが7位に登場した。
ソフォスでは、4月に1,146件の新規ウイルスを検知・駆除対応したと発表。ソフォスの試算によれば、4月の送信メールのうち2.17%(46通に1通)以上がウイルスメールで、3月の2.62%(38通に1通)より若干低下する結果となった。
このほか、存在しないウイルスに対して注意を呼びかけるメールやメッセージなどの偽ウイルス情報についてのランキングも発表。10カ月連続でHotmail hoax(44.3%)が1位だったほか、殺害されたイギリスの幼児を題材としたJamie Bulger(4.4%)と、2000年に出現したMobile phone hoax(3.0%)がトップ10に再エントリーした。
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■URL
ニュースリリース
http://www.sophos.co.jp/pressoffice/pressrel/20050502topten.html
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( 増田 覚 )
2005/05/09 15:33
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