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エキサイト代表取締役社長の山村幸広氏
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エキサイトは10日、2004年度(2004年4月1日~2005年3月31日)の通期決算を発表した。売上高は前年比31.9%増の63億4,500万円。営業利益は106.6%増の6億3,000万円に倍増した。純利益も81.1%増の5億6,600万円と大幅な伸びを見せた。
この業績について、エキサイト代表取締役社長の山村幸広氏は「ほぼ計画通りの数字が達成できた」とコメント。四半期別の推移としては「これまで第4四半期の売り上げは第3四半期と比べると下がっていたが、今年は別。広告収入に頼らずに課金コンテンツが成熟してきた結果」と振り返った。2005年度には売上高が前年比36.3%増の86億5,000万円、営業利益が40.5%増の8億8,300万円、純利益は53.6%増の8億7,000万円を見込む。
2005年度の「キーになる」という課金コンテンツでは、収入の内訳に変化が表われているという。2003年度は全社売上高の30.9%を占めていたコミュニティサービスの「フレンズ」が、2004年度には19.5%、2005年度見込みでは11.7%と縮小。その一方で、2004年度に4.6%だったExcite Musicと5.1%だったオンラインゲームが堅調な伸びを示しており、2005年度見込みでは、それぞれほぼ2倍弱の伸びが予想されるという。
ポータルサイトへのアクセス状況としては、第1四半期における1日あたりの平均ユニークユーザー数178万6,000人に対して、第4四半期には237万7,000人と約60%増加。現在では300万人を超えたことも明らかにした。ユニークユーザー数増大の牽引役としては、女性向けポータルサイトのWoman.excite、翻訳サービス、ブログなどが挙げられるという。
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増収要因(売上区分別の状況)
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ユニークユーザー推移
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なお、1日あたりの平均ユニークユーザー数は、全体としては2005年3月が249万4,000人で、2004年3月から56%の増加を示しているが、女性ユーザーでは75%増の85万4,000人だった。Woman.exciteに限ると、2004年から173%の伸びを見せている。これについて山村社長は「我々が目指しているポータルサイトとしてのブランド戦略が浸透した結果」と胸を張った。広告についても「女性層に人気のある旅行商品や飲料水などを提供するナショナルクライアントの獲得に力を入れたい」とした。
今後の展開としては、EC事業に注力していくという。「従来のようなモール型ショッピングは視野に入っていない。薄い粗利を狙うのではなくて、自分たちがマーチャンダイジングすることで高い利益率を達成する」ことが狙いだ。実際に、excite限定で4月23日に発売した韓国人俳優のクォン・サンウの写真集とDVDのプレミアムBOXは、5万部の売り上げを見込んでいるほか、7月には韓国人女優のチェ・ジウの写真集の発売が決まっている。さらに、今後は女性誌との連携により女性服飾のECを新規展開していく予定だ。
[お詫びと訂正]
初出時、現在の1日あたりのアクセス状況を「300万ビュー」と記載しておりましたが、正しくは「300万人」となります。お詫びして訂正させていただきます。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://ir.excite.co.jp/sta/meeting/
関連記事:エキサイト、チェ・ジウの来日記者会見を開催。会見模様は後日配信予定[BroadBand Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/9509.html
( 増田 覚 )
2005/05/10 20:46
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