JVN(Japan Vender Status Notes)は12日、ソースネクストが販売するウイルス対策ソフト「ウイルスセキュリティ」に2つの脆弱性が存在すると警告した。JVNは脆弱性の対応状況を公開するサイトで、JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)と情報処理推進機構(IPA)が共同で運営している。
今回発表されたのは、ウイルスセキュリティにメモリリークの脆弱性とヒープオーバーフローの脆弱性が存在するというもの。特別に細工され、ウイルスセキュリティで検知可能なウイルスが添付されているメールを受信した際にメモリリークが、特別に細工されたメールを受信した際にヒープオーバーフローがそれぞれ発生し、外部からDoS攻撃を受ける危険性がある。また、ヒープオーバーフローが発生した場合は、ローカルシステムの権限で任意のコードが実行されてしまう恐れもあるという。
JVNによれば、影響を及ぼすバージョンは「ウイルスセキュリティ2005EX」(7.7.1120)以前の全バージョン。ソースネクストでは12日16時から脆弱性に対応したアップデートファイルの提供を開始しており、ウイルスセキュリティから更新できる。
関連情報
■URL
脆弱性情報(ソースネクスト)
http://sec.sourcenext.info/support/bulletin.html
メモリリークの脆弱性(JVN)
http://jvn.jp/jp/JVN%23A45697B1/
ヒープオーバーフローの脆弱性(JVN)
http://jvn.jp/jp/JVN%238EDB8A96/
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( 鷹木 創 )
2005/05/12 18:11
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