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楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏
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楽天は12日、2005年度第1四半期(1月~3月)の連結決算を発表した。売上高は155億円(前年同期比58.4%増)、営業利益は47億3,000万円(前年同期比40.0%増)と順調に推移。純損益は前年同期比の231.1%増となる13億7,000万円の黒字となった。
カンパニー別の売上高では、中核となるEC事業カンパニーが前年同期比から57.4%増の69億円と好調だったほか、ポータル・メディア事業カンパニーが17億円(前年同期比27.6%増)、トラベル・エンターテインメント事業カンパニーが14億7,000万円(前年同期比21.6%増)、金融事業カンパニーが55億7,000万円(前年同期比80.4%増)など、いずれも順調な伸びを示した。なお、グループ流通総額は1,023億8,000万円で、四半期ベースでは初めて1,000億円に達している。
そのなかで、「楽天野球団」などのプロスポーツ事業カンパニーは各事業分野に好影響を与えているとアピールしたが、売上高は2億3,000万円を確保したものの、営業利益では8億1,000万円の赤字を計上。ペナントレース同様に苦戦を強いられる結果となった。今回の赤字額は想定内かという記者団の質問に対しては、「3月はホームゲームがゼロだったため、基本的に興行収入はなかった。通期でいえば10億円程度の赤字に収まるのでは。単月の売り上げ決算は出来ていないが、1カ月くらいは黒字になる月があると思う」と答えた。
楽天市場を中心とするEC事業については、1注文あたりの購入金額が約9,500円と前期に比べて400円ほど低下したものの、ユニーク購入者数では約16万人、注文件数では20万回ほど増加。一方で、流通総額は前期比で13億2,000万円減少しており、新規出店数でも新規出店数と店舗の純増数にかげりが見られた。これについては、新規契約の店舗を対象にシステム使用料を徴収するなどの料金体系の一部改訂を2月に実施したことが原因としており、「4月、5月の新規出店数は非常に好調。純増数も比較的順調に伸びている」とした。
ポータル・メディア事業では、楽天市場のIDとパスワード、ポイントプログラムをinfoseekでも使用可能にして楽天ブランドを活用したことなどが奏功して、2005年3月の売上高では前年同月比で40%の成長を示すなど、「infoseekが収益事業になりつつある」という。
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連結売上高の推移
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グループ流通総額の推移
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関連情報
■URL
決算説明会
http://www.rakuten.co.jp/info/ir/meeting/
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( 増田 覚 )
2005/05/12 20:11
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