謎に包まれていたサーチエンジン企業の米Kozoruが16日、これまでなんの情報もなかったWebサイトを初めて更新し、わずかながらも情報を提供し始めた。しかし、いったいどのようなサーチエンジンなのか謎は深まる一方だ。
Kozoruは過去に数回メディアに取り上げられたことがあるほか、複数のブログにおける関係者の情報などから「画期的な技術開発を進めているらしい」ことだけが知られている。それらの情報によれば、Kozoruはサーチエンジンというよりは質問に答えるための辞書や百科事典のようなイメージを持った技術であるらしい。
16日に同社サイト上で公開された情報によると、Kozoruは「サーチバーにキーワードを入力する代わりに、質問を入力して答えを得ることができる。実はKozoruはキーワードを理解することができないのだ」と述べている。この奇妙さを示す一例として、取締役会においてKozoruをデモンストレーションした時の出来事について「1人は我々が騙そうとしているのだと考え、キーワードを入力しようとしたほどだ」と述べ、既存の概念とかけ離れた技術であることを示唆している。
Kozoruの技術開発の秘密について「我々は、キーワードやニューラルネットワーク、人工知能がすべきだとされる伝統的な学術的概念に縛られていない」と説明。その一方で人々にこの技術を説明すると合意と納得が得られると述べ、決していい加減な技術ではないと主張している。
Kozoruでは、秘密主義的な状態を少しだけ抜け出てより多くの情報を提供できるかもしれないとしており、今後の動向に注目が集まりそうだ。
関連情報
■URL
米Kozoru(英文)
http://www.kozoru.com/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/05/17 12:16
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