「日本一ラーメンを食べた男」と自称するラーメン評論家で、All Aboutのラーメンガイドも務める大崎祐史氏が2005年4月、ラーメンサイトの運営などを行なう株式会社ラーメンデータバンクを設立した。17日に都内で事業戦略を発表し、「ラーメンを食べる側にも作る側にも有益な情報を提供する」などの方針を示した。
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「日本一ラーメンを食べた男」を自称する大崎裕史氏
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ラーメンデータバンクの顧問に就任したタレントの宮尾すすむ氏
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大崎氏は2005年4月時点で6,000軒13,000杯のラーメンを食べたという経歴の持ち主。広告代理店に勤務するかたわら、東京都内のラーメン店約2,800軒を登録するサイト「東京のラーメン屋さん」(通称とらさん)や全国のラーメン店約40,000軒を登録する「RamenBank」などを運営してきた。そのほか、自らが食べたラーメンの感想を紹介するブログをlivedoor Blogで展開しており、「グルメ部門では常に1位か2位」という人気を集めている。
こうしたことから全国のラーメン店主と話す機会が多く、「ラーメン界には人材採用や物件情報、食材情報など整備すべき課題が多い。このままでは美味しいラーメンが提供される機会が失われる」と気づく。そこで、「ラーメンを愛するすべての人のために」を経営理念に掲げ、ラーメンを食べる側にも作る側にも有益な情報を提供するためにラーメンデータバンクを設立したのだという。なお、同社顧問にはタレントの宮尾すすむ氏が就任している。
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同社の事業構想
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事業内容としては、1日あたり平均17万人のユニークユーザー数を誇る「東京のラーメン屋さん」をポータルサイトとして全国のラーメン店を紹介するほか、ラーメン関連書籍も発行。携帯電話向けには、ラーメン店検索サイトなどを提供する。また、大崎氏がパーソナリティを担当し、ラーメン関係者をゲストに迎えるインターネットラジオ「とらさんRadio」を運営する。
その一方、ラーメン店向けのサイトとして、人材を確保できるまで求人情報を掲載するという人材採用サイト「とらさんJOB」を立ち上げるほか、製麺所の紹介や味の立て直しなどのコンサルティングを行なうサイト「とらさんBIZ」を開設する。
主な収益は、Web広告や商品企画などのコンサルティングで、初年度(12月決算)の売上高目標は3,000万円から4,000万円を見込んでいる。5年後には上場を目指すという。
大崎氏は「自分の周りには『ラーメン王』を名乗れる人間が7~8人ほどいるが、ラーメンだけを仕事にしていくのは現状では難しい。そういったラーメン王たちに仕事をコーディネートしていきながら、『ラーメンを極めれば仕事になる』という道筋を作っていきたい」と意欲を語った。
関連情報
■URL
東京のラーメン屋さん
http://www.torasan.com/
Ramen Bank
http://www.ramenbank.com/
オールアバウト ラーメンガイド
http://allabout.co.jp/gourmet/ramen/
自称「日本一ラーメンを食べた男」のラーメン日記
http://ramenlove.livedoor.biz/
( 増田 覚 )
2005/05/18 11:00
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