トレンドマイクロは20日、マイクロソフトからのお知らせを装った日本語のメールにより、添付ファイルから感染を拡げようとするウイルス「TROJ_VIPERIK.A(バイパーアイケー)」を警告した。トレンドマイクロでは、危険度と感染力は“低”、ダメージ度は“高”と判定している。ただし、同社には今のところ感染報告は寄せられていない。
TROJ_VIPERIK.Aは、メールの添付ファイルから感染を拡げようとするトロイの木馬型ウイルスで、日本語の文面によるマイクロソフトからのWindows XP SP2に関するお知らせを装ったメールに添付されていることが確認されている。
感染すると、ハードディスク内の「C:\documents and Setting」「C:\Program Files」「C:\Windows」「C:\Windows\System32」の各フォルダ内のすべてのファイルの削除を試みる。さらに、これとは別にC~Zドライブを検索し、3つのフォルダの削除を試みる。
また、「mailto:2ch___NULLPO」宛の大量のメールをOutlookを使用して作成し、PCの動作を低下させるという。TROJ_VIPERIK.Aが添付されたメールの詳細は以下の通り。
●差出人: Microsoft.ServicePack.Team. <ID番号>
●件名: ※WindowsSPについての重要なお知らせ
●メール本文:
Windowsユーザー各位 Windowsは継続的にソフトウェアの向上に努めており、その取り組みの一環として、プログラムの更新や、既知の問題に対する修正プログラムを開発し、ユーザーに公開しています。また、これらの修正プログラムを定期的に 1 つにまとめて、コンピュータにインストールできるパッケージとして提供しています。このようなパッケージを Service Pack と呼んでいます。 "Windows XP Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載" には、革新的なセキュリティ強化機能と最新のセキュリティ更新プロラムが含まれています。より強固なセキュリティ環境を確立し、PC をコンピュータウイルスやハッカーなどから守るために役立つ機能を提供します。
関連情報
■URL
TROJ_VIPERIK.A
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=TROJ_VIPERIK.A
( 三柳英樹 )
2005/05/23 13:51
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