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ボット感染が原因か~タスクマネージャなど診断プログラムが終了する現象


 Windows Server 2003やWindows XP/2000でタスクマネージャなどの診断プログラムが終了したり、PCの再起動が起こってしまう現象は、トロイの木馬型ウイルス「Sdbot」の亜種に感染していると発生する恐れがある。マイクロソフトが技術情報「897079」として公表した。

 技術情報によると、タスクマネージャ(Taskmgr.exe)やレジストリエディタ(Regedit.exe)、システム構成ユーティリティ(Msconfig.exe)、システム情報(Msinfo32.exe)といった診断プログラムを実行しようとすると、すぐに終了してしまう現象を確認したという。また、PCが自動的に再起動したり、ログオン後「システムは深刻なエラーから回復しました」などのエラーメッセージが表示されるほか、エラーメッセージ「STOP 0x00000050」または「STOP 0x0000000A」が表示される場合もある。

 こうした現象は、ボットと呼ばれるウイルス「Sdbot」の亜種に感染している場合に発生する恐れがある。マイクロソフトによれば、「Sdbotは表示されないプロセスを作成する。このプロセスが、診断プログラムを終了させるほか、診断プログラムの実行を妨げる場合もある」という。

 なお、Sdbotのファイル名は「Msdrv.exe」「Sdkcore.exe」などとさまざま。亜種の多くはPCに「Msdirectx.sys」または「Haxdrv.sys」というドライバを保存し、これらのドライバでウイルスのプロセスを隠すという。これらの亜種は、ユーザーがファイルを削除しても、ウイルス自身を復元することができるため、完全に削除するためにはマイクロソフトでは、同社の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」の利用を奨めている。


関連情報

URL
  技術情報「897079」
  http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;897079
  悪意のあるソフトウェアの削除ツール
  http://www.microsoft.com/japan/security/malwareremove/

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( 鷹木 創 )
2005/06/01 15:22

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