総務省は8日、2004年度末における固定電話や携帯電話・PHS、IP電話などの契約者数を公開した。
固定電話の加入者数は5,163万件で、前年度比0.1%増とわずかながら伸びを示した。総務省ではこの要因を「ADSLの導入に伴うISDNからの移行」と見ているが、一方で携帯電話やIP電話の普及の影響を受けたため、増加率はほぼ横ばいになっていると分析している。
IP電話は830万件で、前年度比57.2%と大幅に増加した。一方でISDNは対前年度比7.5%減の798万件となり、ISDNの加入者数をIP電話が上回る結果となった。なお、IP電話はユーザーに利用されている050番号と0AB~J番号の数を集計したもので、厳密な契約者数ではないという。
固定電話のシェアは、NTT東西が合計で97.8%。前年度末の98.9%からわずかながら減少した。NTT東西の回線を利用した直収電話が38万件、直収ISDNが2万件、CATV事業者の直収電話が82万件と伸びていることから、総務省では地域通信市場にも競争が進展する可能性があると見ている。
携帯電話の加入者数は前年度末から6.7%増の8,700万件。NTTドコモグループの契約者が54.8%を占めている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050608_6.html
( 甲斐祐樹 )
2005/06/08 20:09
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