NTTドコモ関西は、大阪府池田市内で基地局用の鉄塔工事を行なった際に、必要な書類を提出せずに、工事現場にあった古墳を破壊していたことを明らかにした。
同社では、今回鉄塔工事を行なうにあたって池田市役所から指導は受けており、必要な書類の提出を怠ったとしている。池田市役所によると「今回ドコモ関西が建設しようとしていた鉄塔は、家ではなく構造物にあたり、その大きさは14.8m。15m以下構造物の場合は、事前の許可が必要な確認申請を行なう必要がない。昨年の段階で、ドコモ関西から相談を受けていたようで該当地区が風致地区である旨は伝えていた」という。
大阪府教育委員会によれば「5月27日に市の教育委員会を通じて、工事の情報が伝わってきた。その時点で古墳周辺の調査が行なわれておらず、ドコモ関西に工事停止を指示した。その後、文化財保護法第93条に基づく届け出がされており、若干でも古墳が残っていれば、これから発掘調査をしていきたい」とコメント。
ドコモ関西では「現在工事は中断しており、今後は行政からの指導に従いたい」としている。
関連情報
■URL
NTTドコモ関西
http://www.docomo-kansai.co.jp/
( 関口 聖 )
2005/06/16 21:04
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