米Adobe Systemsは27日、Mac OS用のAdobe Reader 7.0/7.0.1とAcrobat 7.0/7.0.1に2件の脆弱性があることを公表し、これを修正したAdobe Reader 7.0.2とAcrobat 7.0.2のアップデートの配布を開始した。日本語を含む各国語版が同社サイトからダウンロードできる。
1つ目の脆弱性は、PDFファイルに埋め込まれた悪意あるJavaScriptによって、ローカルシマシン上の任意の実行ファイルを起動される恐れがあるというもの。ただし、起動しようとする実行ファイルのファイル名とパスを事前に攻撃者に知られている場合に限られるため、影響は小さいとしている。
2つ目は、Adobe ReaderとAcrobatのアップデートをダウンロードした際に、Safari Frameworksフォルダのパーミッション権限がすべてのユーザーにおいて昇格してしまうというもの。同フォルダが存在しない場合は、権限が昇格したFrameworksフォルダが新規に作成される。悪用されれば、攻撃者自身のフレームワークをユーザーのマシンに追加される恐れがあるという。
なお、Adobe Reader 7.0/7.0.1とAcrobat 7.0/7.0.1にはこのほかにも、XMLスクリプトを埋め込んだJavaScriptによって攻撃者からローカルファイルの存在を知られてしまうという脆弱性が発見されている。こちらは、Mac OS用とWindows用の両方に存在しており、すでにWindows用についてはこれを修正したAdobe Reader 7.0.2とAcrobat 7.0.2が先行して15日に公開されていた。
関連情報
■URL
Adobe Systemsの技術情報(英文)
http://www.adobe.com/support/techdocs/331709.html
Adobe Systemsの技術情報(英文)
http://www.adobe.com/support/techdocs/331711.html
Adobe Reader 7.0.2アップデート
http://www.adobe.co.jp/support/downloads/2966.html
Adobe Acrobat 7.0.2 Standardアップデート
http://www.adobe.co.jp/support/downloads/2964.html
Adobe Acrobat 7.0.2 Professionalアップデート
http://www.adobe.co.jp/support/downloads/2967.html
■関連記事
・ Adobe Reader 7.0/7.0.1とAcrobat 7.0/7.0.1に脆弱性、アップデート公開(2005/06/16)
( 永沢 茂 )
2005/06/28 21:18
- ページの先頭へ-
|