|
Sleipnir2
|
フェンリルは30日、タブブラウザ「Sleipnir 1.66」の後継となる「Sleipnir2」のアルファ版を公開した。利用は無料。Windows XP/2000/Me/98に対応する。
Sleipnir 1.66はカスタマイズ性に優れているのが特徴だったが、Sleipnir2では、カスタマイズ性がより高くなったという。各種機能をWindowsネイティブコードによるプラグインで追加できる一方、不要な機能を削除することも可能だ。IEコンポーネントとGeckoエンジンを搭載しており、各エンジンを切り替えて使用できる。処理スピードについても高速化が図られている。
また、携帯電話向けフルブラウザ「jigブラウザ」の「お気に入り」をSleipnirにエクスポートする機能を新たに搭載したほか、Sleipnir 1.66にも搭載されていたJWordサーチ機能を引き続き備える。このほか、アルファ版には実装されていないが、SmartUpdateによるモジュールの自動更新機能も予定している。
なお、アルファ版は新機能のテクノロジープレビューを目的としており、現時点ではInternet Explorerと同等の機能までしか実装していないとしている。ベータ版を7月中旬頃、正式版を7月末頃に公開する予定だ。
Sleipnirは2004年11月、ソースコードを収録していた開発用PCが盗難に遭い、一時開発の続行が危ぶまれていた。その後、開発を続けることを表明し、2005年6月13日には作者の柏木泰幸氏が「フェンリル株式会社」を設立した。
Sleipnir2という名称について、フェンリルの代表取締役を務める柏木氏は、「フリーソフトとして提供していく意志を伝えるために『Sleipnir』の名称を継承した」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.fenrir.co.jp/press/20050630.html
■関連記事
・ 「Sleipnir」作者が会社設立、後継ブラウザは6月末にアルファ版公開(2005/06/21)
・ Sleipnirの後継版、6月頃リリース予定~公式サイトで開発状況公表(2005/01/11)
・ タブブラウザ「Sleipnir」が開発中止の可能性(2004/11/18)
( 増田 覚 )
2005/06/30 18:30
- ページの先頭へ-
|