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MVPの川北潤社長
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MVPは4日、顧客と企業担当者のWebブラウザを同期させ、接客に利用する営業支援システム「SynchroShop」の販売を開始した。価格は基本セットが800万円で、2005年秋には中小企業向けのASPサービスの立ち上げも予定する。
SynchroShopは、MVPが開発したInternet Explorer(IE)用の「SynchroBrowserプラグイン」を利用し、通販サイトなどにおいてリアルタイムな対話型の接客サービスを実現する。顧客がWebに用意された接客ボタンをクリックすると、企業の接客担当者が利用しているPCと接続され、双方のWebブラウザが同期状態となる。これにより、Webページのナビゲーションや、顧客への商品の提案などがWebブラウザから行なえる。
機能としては、双方で表示されるWebページの内容を同期させるシンクロ機能のほか、表示されているWebページに文字や図を書き込める「ドローツール」、相手側のキーボード入力を代行する「代行入力」などを備える。音声通話についてはソフトウェアでは対応せず、電話で通話しながらの利用を前提としている。
MVPの川北潤社長は、「既存のECサイトはユーザーが自分で全てを理解して操作しなければならないセルフサービス型となっているが、SynchroShopによって接客型のサービスが展開できる」と語り、すでに日本旅行や通販のJIMOSなどで導入が決定したことを明らかにした。また、SynchroBrowserはこれまで法人向けサービスの提供のほか、個人向けには有料サービスとして提供しているが、「今回発表したSynchroShopはユーザーは無料で利用できるため、これによる普及の促進にも期待したい」と述べた。
発表会には元マイクロソフト社長で現在はインスパイアの社長を務める成毛眞氏がゲストとして登場し、「インスパイアではベンチャーキャピタルとしてこれまでインターネット関連には投資をしてこなかったが、MVPが初めての案件となった。SynchroBrowserは利用する人が増えるほど価値の上がるソフトウェアになるだろう」と語った。
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SynchroShopの概要
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インスパイアの成毛眞社長
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関連情報
■URL
MVP
http://www.mvp.jp/
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・ MVP、お互いのブラウザを操作できるIE用プラグイン(2004/01/26)
( 三柳英樹 )
2005/07/04 18:48
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